google-site-verification=-Lg1-uPvbaWLccckxu6KRXRpx9OC9QHXPFXXIa6bAkI 現場監督の成長ストーリー(全文) | 正和興業株式会社RECRUIT

現場監督の成長ストーリー(全文)

Q: 入社のきっかけを教えてください。

前職は金属加工業だったのですが、仕事が海外に取って代わられつつある中で、将来性への不安を感じていました。インフラ整備なら景気や価格競争の影響を受けにくく、絶対になくならない仕事だと思い、その世界に飛び込むことを考えました。長女が1歳になったばかりでしたし、家族の将来も考えて思い切ってインフラ整備に携わる正和興業に転職することを決めました。


Q: 入社当時を振り返っていかがですか?

中途入社だったので、周りが年下の先輩ばかりでした。早く追いつきたい、早く同じ土俵に立って仕事がしたいと感じていました。でもやはり先輩との年数差は埋められない。入社してすぐ、そのことを強く実感しました。対等に話ができるようなるためにはどうしたらいいか。その1つが資格を取ることでした。そこで最短で2級、1級と立て続けに土木施工管理技士の資格を取得しました。これは先輩たちが持っている資格で、一人前として認めてもらうためには絶対に必要だという焦りもありました。勉強するのは大変でしたが、何とかしなければいけないという気持ちの方が強かったですね。


Q: そこから1、2年はやはり苦労があったのでしょうか?

はい、最初の1、2年間はとても苦労しました。異業種からの転職にもかかわらずいきなり監督業務に就いてしまったので、何もかもが新しいことだらけで、すべて分からない状態から始める必要がありました。そこで大切だったのは技術だけではなく、いかに人との繋がりを作っていくかということでした。そのためには、素直に分からないことは分からないと認める姿勢、教えてほしいと謙虚に接する姿勢が大切だと考えました。また、万が一うまくいかなかったとしても自分が監督だから責任は持つ、みんなでしっかりやっていこうという姿勢で臨んだら、仲間たちは私のために協力してくれました。仕事を覚えるには自分で調べるだけでは限界があり、先輩や仲間に実際の現場で教えてもらうことが必要でした。教えてもらったことに前職で身に着けたスキルも少し加えながら、みんなで力を合わせて問題を解決していく、その積み重ねが大切でした。1年、2年と経つにつれて、技術も身につき、それ以上に、チームとして仲間と一緒に解決策を考えて成果を出していく力が身についたと思います。個人よりもチームの実績を上げていくことに集中することで、最終的には私個人も成長することができたと感じています。

どんな仕事でも、みんなと協力して一緒にチームを作り上げていくことが大切です。その過程で、徐々に理解し合えるようになるんですね。


Q: 4年目、5年目になっていくと仕事の仕方も変わってきましたか?

1、2年のうちは公共工事の流れや発注元である役所の人が言っていることを理解するのも一苦労でした。回答できないことがあれば、一旦持ち帰っては上司に聞き、伝え方を工夫していましたね。でも、そんな日々も3年目あたりまでで、4年目以降はだいぶ違ってきました。ある程度の作業は理解できるようになり、何をすればいいか、失敗したときの対処方法は何か、このような引き出しが増えてきたのです。もう持ち帰って検討することもなく、その場で対応できるようになりました。自信を持てるようになると、それが相手にも伝わって安心感を持ってもらえるようになるんですね。もちろん、毎回うまくいったわけではないですが(笑)

現場が住宅地か繁華街かでやるべきことは全てが変わってきます。その都度違う対応が求められる。個々の対応を必死でやっているうちに2年というプロジェクト期間が過ぎ、終わればすぐに次のプロジェクトが待っている、そんな生活だから4,5年もほんとにあっという間でした。そして、いつの間にか20年経っていたなんていうことに気づくんです。


Q: 仕事をしていて「これはよかった!」と思う瞬間はありますか?

下水道局の事務所業務に携われたのは本当に貴重な経験でした。10年以上前、37歳から40歳までの3年間、役所の仕事を補助・補完しながら、公務員としての立場や物の見方、決裁の流れや厳格さ、書類の精度の大切さなどを学びました。

仕事を受ける立場から仕事を発注する側に立ってみると、また違う世界が見えてきました。書類のやり取りや、トラブルがあった時の対応方法など、役所の立場で学ぶことができました。普段、市役所や区役所を利用する際には、内部の処理がどのようになされているのか分からないですよね。でも、実際にその側に立ってみると、多くの部署を経て時間がかかる理由や、下資料を集めるために必要な手間が見えてきます。

業務の進め方に対する理解が深まり、役所が扱っている業務の量、決定までに時間がかかる理由、一人ひとりに対するサービスに時間を要することがわかったのです。こうして役所側の流れを身をもって経験することができたのは、正和興業に戻って再び監督の仕事をするうえでとても役に立ちました。


Q: 入社してから特に印象に残っている出来事や経験は何でしょうか?

入社してから印象に残っている経験といえば、南品川での難工事をやり遂げたことですね。光ファイバーが下水道管に併設された管渠の更生工事で、光ファイバーを傷つけずにSPR(既設の管路を非開削で更生する工法)を実施する仕事でした。これは入社して7年目くらいの時で、工事が成功すれば大きな成果ですが、失敗すれば億単位の損失が飛んでく可能性がありました。

ほとんど通常と同じ作業でしたが、独特の緊張感があり、今でも忘れられません。いつもより丁寧に時間をかけて行ったのですが、実際より長く感じられました。

完成した時にはみんなで喜び、「やってよかった!」と心から感じた瞬間でしたね。


Q: 正和興業に入社した新人に対する教育はどのようなものですか?

正和興業に入社した新人に対する教育については、昔ながらの厳しい指導方法ではなくなってきています。ただ、人命にかかわるようなミスは絶対に許されないので、安全管理については厳しく指導していますね。また、普段から遅刻など社会人としてのルールは繰り返し教えるようにしています。ただ、技術的なミスには寛容に、若い社員たちには、積極的に自分から学び、意見を出せるような環境を用意しています。ミスをした時は我々ベテランが後ろで支えるので、恐れずに新しいことにチャレンジしてもらいたい。そうやって自発的に動いてもらうようにし、育てていっています。仮に間違ったとしても、そこから学んで次に活かせばいい。上手くいけば褒めて、さらに自信を持って仕事に取り組んでもらいたいですね。

何より体が資本なので、安全第一で仕事を進めることは絶対的な信念です。そして、明日も会社に行きたいと思えるような、前向きな気持ちで働けることが一番大切ですよね。


Q: 正和興業で働くために必要なスキルは何でしょうか?

施工管理、職人、事務職といったすべての職種に必要なスキルや資質の1番は、やはり調整力ではないでしょうか。私たちの仕事はものづくりですが、ものをつくるにはいろいろな人とのやり取りが絶えません。20年経っても不安はあるし、今でも人から教わることはあります。自分が不完全であるからこそ、逆に良い意味で日々調整力を試されているような気がします。自分がやりたいと思うプロセスを実現できる環境があれば、仕事はもっと楽しくなるし、成長できる。私自身、異業種から飛び込んで来た人間だからこそ、成長している実感やのびのびできる居心地の良さを大切にしています。入って来る新入社員の方々には、なんでも相談できる環境だから一緒に成長していこう!と伝えたいですね。